イストリア半島のテロワール

イストリア半島のテロワール

アドリア海、最大の半島イストリア半島。イタリアとスロヴェニアの国境、平均緯度が45℃という地中海の最北に位置します。20世紀の初頭より常に統治国が変わり続けてきました。オーストリアハンガリー帝国、イタリア帝国、ユーゴスラヴィアそして現在のクロアチアに至ります。

450㎞を超える海岸線と共に、三角斧型をしたこの半島の3分の1以上の土地がオークと松に覆われています。丘に囲まれた土地、写真のように美しい自然、そして素晴らしい郷土料理で“新トスカーナ”とも呼ばれています。Simon Woolf(サイモン・ウルフ)氏はこの土地をこのようにも述べています。“素晴らしいオリーブの木々やトリュフ、田園詩的な沿岸部の町々の美しさは言うまでもなく、イストリア地方のワインはバルカン半島で最も素晴らしい。”

イストリア地方が特別なのは、地中海と大陸の間にあるというそのロケーションによります。 通常、春は暖かく夏はカラッと暑くなります。(極端には暑くなりません。)しかし秋になり、9月も下旬になると気候はがらっと涼しくなってきます。結果、素晴らしい酸味とともにブドウが熟すのに最高な気候と言えます。

イストリア半島の内陸部は“ブーラ”と呼ばれる北から来る強風が吹くので、大変寒くなります。

イストリアはまた4種のその素晴らしい土壌でも有名です。白土、グレー土、赤土、そして黒土。これらの土壌は主に、粘土質の土壌がベースとなりますが、ライムストーンや岩、マールや砂岩などと混ざっていることもあります。鉄分が豊富な赤土(テーラロッサ)は海岸部にかけてはワインブドウの栽培に一番よく使われる土壌で、続いてフライッシュ的な白土も使われます。ライムストーンはほぼどこの地域にも広がっており、それがイストリア半島の土壌へミネラリティを与えています。

イストリア半島でのワイン生産は2400年以上も続いており、その数えきれない自品種の数でも有名です。

その中でも代表的な品種はMalvazijia Istarska(マルヴァジア イシュタルシュカ)またはイタリア語でMalvasia Istriana(マルヴァジーア イストリアーナ)と呼ばれるブドウです。イストリア半島の3分の2以上の土地で栽培されます。

この品種は文献に書かれて登録されている最も古い(1385年)品種のひとつで、スロヴェニアのコペル アぺレーション、またイタリアのフリウリ-ヴェネツィア ジューリア アぺレーションとしても発見されているのですが、その古い文献では”イストリア半島の特有の品種である“と記されているのです。

この品種の植物学的な起源は今のところ、テスト結果としてはギリシャ品種を起源とはしないとは示されていますが、その詳細のすべてはまだ把握されていません。

クロアチア全土でもマルヴァジアは2番目に多く栽培されているブドウとなります。た若干、多く栽培されすぎとも思われていますがCliff Rames(クリフ・レイムス)氏はこのように述べています。“正しい気候と技術的に正しく手入れされたブドウ畑は間違えなく成功を生み出します。そしてこの柔らかな土壌は何か特別なマジカルでミステリアスなことを起こし、この品種のまだ知られていないたくさんの魅力とその深みを存分に引き出します。”

カラーは黄金とよく称されるこのマルヴァジアのワインのスタイルはライトでフレッシュなものから樽ひっかりとマセレーションされた樽熟のスタイルまで幅広いです。

赤ワインに関しては、Refoskレォシュク(スロヴェニアではなんとTeranテランと呼ばれています!)とTeranテラン(イタリアのTerranoテッラーノ)品種がメインとなります。

その他のこの地域発祥の自品種としては、白ブドウŽlahtinaジュラフティーナ、赤ブドウのHrvatica フルヴァティカ や Plavina プラヴィーナがあります。