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ヴィナリーヤ ミロシュ

アドリア海に囲まれたペリエシャツ半島のポニクヴェにあるワイナリー、ミロシュのブドウの成熟に最適な円形劇場型の地形に栽培されている、クロアチアを代表する自品種プラヴァツマリのブドウ畑。

ミロシュ家はドブロブニック共和国(ラグーサ共和国)時代から500年以上にもわたりこの地ペリエサッチ半島のポニクヴェ村でワイン造りをする名家です。

ミロシュ家は何度となく起こった歴史的な出来事や政権交代を耐え抜いてきました。19世紀にはペリエサッチ産のワインは世界中へ特別船で輸出されていました。しかし第二次世界大戦後ユーゴスラビア社会主義連邦共和国の発足に伴い民間企業の船が禁止され、ミロシュ家は所有しているブドウ畑で収穫されるブドウも全て政府所有のワイナリーで販売することが余儀なくされたのです。

フラーノ・ミロシュ氏はこう語ります。「こうした困難な時代でもミロシュ家はブドウ畑の最高の状態に保ち、最高品質のブドウを造り続けるために全力を尽くしていた。」

共産主義の終焉時、フラーノ・ミロシュ氏は30歳になっていました。長年の夢であった自身の家族の名前のブランドワインを造ることを決断したのです。

こうしてStagnumスタグナムが発表されました。フラーノ氏がクロアチアのワインショップへ初めての営業で行った際、そのショップのオーナーBornstein 氏はフラーノ氏へこういったのでした。「フラーノ、君は全くクレージーだよ。全く無名のワインメーカーのワインをこんな高値で買う人はどこにもいないよ。」

後に、Hugh Johnson氏の Pocket Wine Guidでこのスタグナムは “first Croatian cult wine”.と命名され賞賛されました。

今日では、ペリエサッチ半島の最高のロケーションにある斜面に有機認証を受けている畑を15ヘクタール所有しています。その大半ではプラヴァツ・マリが栽培されています。

技術や設備は現代的なものになっていますが、それでも彼らの生産方法は低介入ということに重きを置いています。ワインの熟成には今でもスロヴェニアンオークの大樽が常に使用されています。

現在は、フラーノ氏の息子たちイヴァンIvanとヨシップJosipもブドウの生産からワイン醸造まですべての工程に関わっています。

2016年、フラーノ氏は最年長の生徒としてOxford Wine Circle へ招かれます。その中でOUWC のプレジデントCoffin-Roggeven 氏はIn 2016, スタグナム1993年は「近年試飲したワインでも最高に楽しむことができたワインの一つだ。」と賞賛しました。

テロワール

ミロシュ家のブドウ畑はウヴァラ・プラプラトゥノ(プラプラトゥノ入り江)からダルマチア海岸から少し離れたペリエシャツ半島に位置するポニクヴェ村にまで広がります。標高は150mから250m地点の南向き45℃の岩礁斜面でブドウは栽培されています。

北側の円形劇場型に広がる丘が最高品質のプラヴァツ・マリを栽培する条件を造り出しています。この地形は畑へ熱を集中しますが、空気の流れも同時に起こしてくれるという理想的な環境を作るのです。

この地域は、岩でできています。すなわち、土壌はカルシムと炭酸マグネシウムを含むドロマイト石灰岩質(ごくわずかな表土も)であり、ペリエシャツにおけるプラヴァツ・マリ栽培にとって理想的な土壌です。

この地域は晴天で暑く乾燥した夏でもよく知られておりますが、岩質の土壌は夏の暑い日が続き、ブドウの木が水分を必要とする際に水分を保存する深い溝の役目も果たします。

そして、水分過多の場合はこの急な斜面が素早く排水をしてくれます。事実、ミロシュのプラヴァツ・マリはそのハーバルさや、ミネラル感、そしてエレガントはアロマで大変有名です。

全てが手作業で行われています。というのも、この急斜面ではいずれにしても機械は入ることができないからです。,

フラーノ氏はこのように信じています。ブドウの成長期の重要な時期にまだグリーンの実を収穫してしまうことはブドウの木に大きなショックを与えることになります。そのため、ブドウの木は冬のためにしっかりと剪定をすることが重要なんです。

ブドウ畑はハンドメイドのテラスのように作られていて、それぞれの品種がドライストーンの壁で仕切られています。その区画にはこの地域の野生ハーブのセージ、シソ科の山ニガクサやエリカなどが一緒に生息しています。

この石の壁は2つの役目を果たしています。栽培をしやすくすること、そして土砂崩れ予防です。

この海から近いというロケーションにより、ワインへはっきりとした Friškina (フリシュキーナ※“海の香り”の意)のアロマを与えます。しっかりしたフルボディになりがちのペリエシャツ半島の赤ワインをこの“海の香り”がシーフードなどのビックリするようなペアリングを可能にしてくれます。地元ではカキにも合わせることがあります。

大変恵まれた環境であることから、ブドウは有機農法で栽培され農薬やその他の化学薬品は一切使われていません。土壌への肥料も全て自然なものを使っています。

プラヴァツ・マリPlavac Mali

プラヴァツ・マリPlavac Mali (※クロアチア語で小さな青の意)はペリエシャツで、栽培されるそのほとんどがこの品種です。ダルマチア地方の中部から南部にかけた沿岸部のこの品種はクロアチア原種のTribidrag トリビドラッグ(イタリアではプリミティーヴォ、アメリカではジンファンデルとして知られています。)とDobricicドブリチッチの自然の交配品種です。この海沿いの暑い夏にただ耐えるだけでなく、しっかりと繁殖ができる強さの遺伝子を持った品種、それはクロアチア原産の自品種として初めて原産地呼称となりました。


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