ザハレのテロワール
1300メートルという標高とベカー高原に位置するというロケーションは暑い夏でもよりさわやかな風土をもたらします。レバノンのこの地域では、日夜の日較差が20℃に達することもあります。夏場の平均気温は25℃から35℃の間です。そしてブドウの木は年間おおよそ300日が晴天という恵まれた天候を十分に受けます。冬場は最低気温が-10℃にまでなることもあります。1月から3月にかけて、ブドウ畑は豊富な雪に基本的に覆われています。
年間雨量は約600mmほどで、10月中旬から4月末という短い期間で集中的に降ります。地下水は収集することが難しいとされているいくつかの小流からなります。ウォーターストレス期は7月のちょうど色の変化の中間期である最高の時期に起こります。
このような気候の特徴はブドウの木の成長サイクルに大きな影響を与えます。ゆっくりとしたブドウの熟成は風味、ポリフェノール、アントシアンにとって適しています。これらの好条件はブドウの収穫にとって大変有益で、バランスよい上質なワインを市場へ送り出します。
畑の一つ一つの区間は城を取り巻くように隣接しています。ブドウの木は南向きの斜面、もしくは南東向きの斜面で栽培されているので、朝日を存分に浴びることができます。このあたりのもっともよく見受けられる土壌は白亜質メインの粘土質-白亜質のもので、これは水分の保存と還元という面において優れています。
ブドウ畑について
ロケーション: ドゥール、ザハレ
土壌:粘土質、石灰岩質
標高: 1250m
植栽された年:1996年
農法:有機農法
醸造方法
発酵器具: ステンレスタンク
酵母: 培養酵母
マロラクティック発酵: 一部あり
熟成: ステンレス、4ヵ月瓶熟後リリース
テイスティングノート
カラー: 透明感のあるペールゴールド
香り: グループフルーツなどのシトラス系の香りとパイナップルのフレッシュで開いたアロマ
風味: 口当たりはソフトでローズウッドとグレープフルーツを感じられるライトでフレッシュ
余韻: フィニッシュはベルベットのような素敵な印象
総評: 全体的に素晴らしい余韻を残すバランスが良いワイン