サントリーニ島のテロワール

サントリーニ島の自品種アシルティコ種のブドウの木。強い日差しや強風からブドウの実を守るためクルラと呼ばれるバスケット型の仕立て方法で仕立てられているブドウの木。このブドウの木の地上部分は樹齢80年くらいですが根は500年にもなる。

息を飲むような美しい島、サントリーニ島。この島でのワイン生産は青銅時代まで遡ります。

しかしながら、およそ紀元前1650年に起きた大噴火により島全体が火山灰や溶岩、軽石などによって覆い尽くされました。このことが、この島の大変独特な土壌の基盤を作り上げたのです。

サントリーニ島 特有の土壌:

気候-典型的な地中海気候。冬場は比較的温かく、8℃~10℃。夏場はとても乾燥していて暑いが、強風が吹きます。囲んでいるエーゲ海がちょうど“気候緩衝材”となり、気候を和らげヴィンテージによるばらつきの少ないブドウを育てます。

真夏の唯一の水源は島全体を覆う夜霧です。

土壌-軽く、多孔性で、火山灰土壌(軽石)。土壌内は恵まれた無生物でいて、さらに土壌自体もほぼ無機質で粘土質でもありません。 島の多孔性の土壌は露や雨、海の湿りにより湿気を保つのに優れています。これはブドウの成長期において適量な水分供給に最適です。そして、この粘土性ゼロ(粘土0%)の砂質の土壌ではフィロキセラの心配がありません。 サントリーニ島は、オリジナルの根茎をまだ残した樹齢400年にもなるブドウの木など、世界的にも大変高い樹齢のブドウの木の聖地です。

風-1年を通して常に風が吹いています。その強さは時にブドウの木をも脅かすほど強風な時も あります。しっかりとた仕立て方法により固定されたブドウの木でも数分で 吹き飛ばしてしまうということでもよく知られています。

このような強風や直射日光からブドウの木を守る唯一の方法は低いバスケット型にされたブドウの木の中で守りながら育てる方法です。ギリシャでは“ampeliesアンぺリス”と呼ばれており、伝統的な“Koulouraクルラ”手法です。

7月から9月にかけては“エテジアン”として知られるリフレッシングな北風が吹き、気温を下げてくれます。気温が下がることによりブドウの成長も穏やかにゆっくりと熟すようになります。さらに、この北風は夏季の暑さと湿気により発生した湾場のたくさんの菌類からブドウの木を守る役目もあります。

サントリーニ島におけるアシルティコ

- 恐らくギリシャ特有の品種、地中海の白ブドウ品種として一番ノーブルなセパージュと言えます。

- サントリーニ島の自品種。

- サントリーニ島では、とても独特でパワフルな性質をもった完全なる辛口の白ワインがこのセパージュから造られます。フルボディーのピリッとメリハリのある酸味が効いていて、豊かなミネラリティーと微かなシトラスの香りも感じられ、10年以上の熟成も可能なワインができます。

- 実が熟すとともに果実には酸味が増え、ロワール渓谷を彷彿とさせるような涼しい地方のpHレベルの高いフェノール物質(タンニン)を含みます。

- 少量生産:古いブドウの木からの生産であること、火山灰地質、ウォーターストレス、サントリーニ島の強風などこの島の独特のテロワールから分るように生産は限られており、島全体の平均生産高でも20-25 hl/ha(ボルドーの約半分)で年によっては10 hl/ha.を下回ることもあります。しかし、その品質はとても奥深く、何とも凝縮されていて限りない豊かさを表現します。


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