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ボデーガス パッラ ヒメネス
これはこの地方にある「大量生産ワイン」という過去のイメージに由来するすべての奇妙な事柄へ異論を唱えていこうと決めた3兄弟（フランシスコ、ハヴィエール、ルイス）の物語です。スペインが西ヨーロッパの中でエコロジカル農業においては後れを取っていた時代、早くも1993年、パッラ・ヒメネス3兄弟は太陽が降り注ぐカスチーリャ ラ・マンチャでオーガニックワインの生産の先駆者となっていました。
昔を振り返ると、カビなどの菌病が発生しにくい乾燥した天候として知られるこの地域ではオーガニック農業というのは当たり前の選択でした。
そして2008年に3兄弟はエコロジカル農業からさらに進み、ビオディナミ農法（デメター認証取得）へと彼らの使命を掲げたのです。
その間、パッラ3兄弟は自分たちの作物を多様化させました。– しかもニンニクから始まり、穀物、豆類、チーズつくりのためのラ・マンチャの特有種で絶滅危機種であるブラックシープの飼料に至るまで全て有機栽培です。
彼らの理想は完結するサスティナブル・エコシステムの形成なのです。雑草は家畜の餌となり、そして家畜は代わりに作物を肥沃にする。加えて、パッラ・ヒメネスではワイン生産で廃棄されるブドウの皮や果梗などを家畜へ与えることでフード・リサイクルにも努めている。
ボデーガス パッラ ヒメネスは自分たちのポリシーを守りながら、ヨーロッパ最大の有機栽培ブドウ農家と成長しました。今日は、パブロ・パッラ氏を代表として若い世代がミニマルなワイン醸造へと方向転換を行っています。その一環で、小規模生産の自然派の新しいラインを発表しています。この新しいコミットメントを全うするには、全てのワイン醸造の工程で細心の注意を払う必要があります。まず、ラ・マンチャでも一番高い標高の内の一つである900m地点のブドウを選別することろから始まります。こんなワインをあなたへとVins d’Oliveはお届けしたいのです。