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MAWJは、友情と、レバノンワインの新たな一面を伝えたいという共通の想いから生まれました。
このプロジェクトを立ち上げたのは、SEPTワイナリーの創設者兼醸造家であるマーヘル・ハルブ、ジュリアン・フーレ、アブド・ナセルの3人の友人です。
マーヘルのワイン造りは、故郷の土地へ戻ることから始まりました。パリでのコンサルタントとしての仕事を離れ、先祖代々の村へ帰郷した彼は、レバノン内戦以降、耕作されていなかった土地の再生に取り組み始めます。オークの木々と地中海沿岸特有の野生のハーブに囲まれた環境で、独学でワイン造りを学び、テロワールの個性を表現する小規模なワイナリー、SEPTを設立しました。
SEPTがバトルーンを見下ろす山間部に根差している一方で、MAWJが向き合うのは、まったく異なる風景です。地中海を望むエッデの海沿いのブドウ畑です。
マーヘルにとってMAWJは、古くからレバノンを形づくってきた二つの世界、山と海の対話を表しています。
ブドウ畑は、歴史ある海辺の町バトルーンに近いエッデに位置しています。石灰岩と粘土質の土壌を持つこの畑では、20年以上にわたり有機農法が続けられてきました。豊かな日照がブドウの十分な成熟を促す一方、海の影響が果実にフレッシュさとバランスをもたらします。
「MAWJ」とは、アラビア語で「波」を意味します。その名は、畑から見える海だけでなく、レバノン沿岸を行き交ってきた人々、文化、思想の流れも表しています。何千年ものあいだ、この海岸線はレバノンと地中海世界を結び、ワインや物資、知識、伝統を海の向こうへと運んできました。
MAWJは、その歴史から着想を得ながらも、過去を再現しようとしているわけではありません。造られるワインは、生き生きとしておおらかで、親しみやすく、紛れもなく地中海的な、現代のレバノンを映し出しています。